過払いが発生する仕組みは非常に簡単であり、グレーゾーンで借入れていた分が該当します。グレーゾーンとは利息制限法を超えているけど、出資金の上限である29.2%は超えない金利のことです。当時は違法金利とはみなされず、無効金利とされていました。ローン利用者は支払う必要のないグレーゾーン金利ですが、貸金業者はその金利分の利息を受け取っても違法にはなりませんでした。

現在はグレーゾーン金利での融資が違法となったことで、以前に支払っていた差額分の返還を受けられるわけです。例えば、現在において100万円以上の融資を受けた場合、適用される金利の上限は15.0%となります。もし15.1%の金利で貸し出してしまうと違法になるのです。昔は100万円の借入をした場合でも、29.2%の金利までは黙認されていました。

当時25.0%で借りていた方は、10.0%も多くの金利で支払っていたわけです。過払い請求をすれば、この払いすぎた金利分を取り戻すことができます。10.0%も余計に金利を支払っていても、貸金業者が一方的に返還してくれることはありません。法律家に依頼して過払い金請求をしなければ1円も取り戻すことはできません。

貸金業者としては、過払い金の返還をしたくないのが本音ですから、素人の方が交渉をしても誤魔化されることでしょう。弁護士や司法書士などの専門家の場合も、過払い請求の実績が少ないと足元を見られる可能性があります。必ず借金問題に強い専門家に依頼してください。

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