債務整理をする際にはいくつかの方法を検討する必要がありますが、この判断はなかなか難しい所があります。本人が「この方法がベストだ」と考えていても、結果を見るとそうではなかったということも珍しくはありません。特に難しくなってくるのが、自己破産をするかどうかというところです。自己破産をすれば債務はゼロ円になりますが、しかし自己破産が完了すれば資産などは処分されてしまいます。

では自己破産をするかどうかという判断はどうすれば良いのかというと、ここで考えるべきとなるのが自分が返済に充てられる金額です。基本的に債務整理をした場合、その時点で残っている債務を36カ月、3年間で割って返済していくことになります。例えば家賃をはじめとする生活費を自分の収入から差し引いて算出された、1年当たり返済に使用できる金額が100万円の場合、3年間で返済できるのは300万円です。そのため債務整理後に返済するべき金額が300万円以下の範囲に収まるのであれば、自己破産をする必要はないと判断できます。

ただもし返済金額が400万円や500万円になるというのであれば、それは債務整理をしても対処できず、結局後になってから再び別の方法で整理をしなくてはならなくなるでしょう。つまり300万円以上を返済しなくてはならないのであれば、それは自己破産をした方が良いのです。債務整理は何のリスクも無く行える方法では無いため、こうしたポイントを事前に考えるようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です